2025年5月。フェリーに乗って一人旅をしました。大阪南港〜新門司港を夜間に12時間かけてフェリーで移動します。翌朝に新門司港につくと、シャトルバスで小倉まで運んでもらい、そこからJRに乗って博多へ向かうんです。今回の旅行では、大阪では食べられないおいしいものを食べ尽くしたいと願っていたので、お腹がパンクするんじゃないかと思うほど食べました。自分好みの料理が多くて、食べないわけにはいきませんでした。
大阪に帰ってきて日常に戻ると、旅行でのおいしい記憶を忘れたくないなあという気持ちがあまりにも強くなってしまいました。そんなこんなで理由で、食いしん坊の旅行記を書いてみようと思います。
そもそも生まれも育ちも盆地のわたしは、海を見るとか、フェリーを見ること自体が非日常なのであります。出発時間は19時20分ですが、18時30分から乗船できるということで、早めに到着して乗船開始時間を待ちました。

往路でお世話になったのは、名門大洋フェリーの「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」です。フェリーに乗り込むと、今晩の寝場所であるカプセルホテルのような個室に荷物を置き、フェリーの中を探索しました。フェリーは大きくて、海の上に浮かんでいるからほんのり揺れを感じる瞬間があります。ひゃ〜もう楽しいです、ありがとうございます。そんな気持ちになり、すっかりご機嫌モードに仕上がりました。
そうこうしているうちに、夕食ビュッフェの営業時間がはじまりました。出港する前に夕食を食べられるとは知らず、ご機嫌レベルはさらにどんどこ上がります。お腹空いてたんですよ、空かせてきたんですよ、おやつ抜いてきたんですよ。嬉しいですねえ。
ビュッフェに加えて瓶ビールを購入して、船上のひとりディナーをはじめました。

食べ過ぎました。カレーライス、ホットドック、麺類が2種と、お腹が膨れるであろうものも集合させてしまいました。エスニックな味付けのチキンがビールによく合い、とても気に入りました。カレーライスもおいしいし、菜の花とチキン入りのパスタも好きな味です。これがあれが……、ということもなく、どれもおいしいので、結構にやにやしながら食べていたんじゃないだろうかと不安に思います。
なぜ瓶ビールにしたんだろうか、お腹がいっぱいになってきたじゃないか!と自分の選択を少し反省しながらもすべてたいらげ、おかわりをしにいきました。
すると予想していなかったことが起こります。メニューがけっこう変わっているのです。

カツオのたたきや焼きカレーなどが登場しています。自然な流れで、食べないわけにはいかんだろということになり、またプレートの枡を埋めることになりました。
この内容で2000円ってすごいと思うんです。四国や九州の料理がそろい、わくわくがとまらない状態でした。これらをすべて食べ終えると、かろうじて歩けているというほどにお腹がパンパンになっておりました。
夕食後に見たのは明石海峡大橋。神戸の夜景と相まって、素敵な景色でした。

朝が来ました。

日が昇るのをフェリーのデッキから眺めるのは最高に贅沢なひとときであります。
朝風呂に入って、朝もビュッフェをいただきます。我が胃袋も、またかよ!とびっくりしたことでしょう。

食べられるけど、お腹が空いているわけではなかったため、少々控えめにしたつもりです。カレーライスは食べませんでした。朝の味噌汁は具だくさんで、おいしくて、これだけおかわりしました。朝にほっけを食べるのは初めてな気がします。嬉しいです。博多についてからも食べ呑みをするため、心を鬼にしてセーブしたのでした。

こんな景色を眺めながらの朝食はとても心地がよく、ストレスってなんだっけ?という感じでした。旅行はまだ初っ端なのに、ずっとここにいたいくらいだと思いました。つづく。
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